\地方から日本が変わる!――七尾・能登こそ、その雛形に/
2025年5月31日、石川県七尾市にて
逆境が開く「日本の底力」――復幸経営勉強会・交流会を開催しました❗️
この日、深い気づきと共感、一体感が会場に広がり、まさに“感動的な一日”となりました。
ユナイテッド・アースは、能登半島地震の発災直後から七尾市に入り、物資支援や生活支援に始まり、地域産業の復興に向けて継続的な活動を展開してきました。
私たちが目指してきたのは、「一時的な支援」にとどまらない、“まち”や“社会”の真の再建――。その実現に向けて、被災された方々、地元の経営者やリーダー、そして七尾市長とも深く対話を重ねながらビジョンを共有してまいりました。
能登半島地震から1年半が経とうとする今、単なる支援ではなく、経営という“現場の力”から復興と地域の再生を捉え直す機会を創出したい――。
「本当の復興とは何か?」
それは、単に壊れたものを元に戻すことではなく、経営力という実現力で地域社会を再構築すること。そんな想いに共鳴してくださった全国の志ある経営者の方々が、渕上理事長の呼びかけで、七尾の地に集結しました。
◆ 逆境の中で磨かれた「人の力」「企業の志」
勉強会には、全国から業界を代表する経営者、そして地元・七尾で奮闘する経営者が登壇。それぞれの歩みは決して平坦ではなく、自然災害、経営危機、事業再構築、事業承継――幾度となく「逆境」に向き合ってきた方々です。
社員を信じ、社員と一致団結し、社会に貢献し、未来へバトンをつなぐこと。それこそが経営の原点であり、地域の底力であるという確信に満ちた言葉が、会場の空気を震わせました。
登壇者
🔸 福島 裕氏(ガリレイ株式会社)
「社員と共に“心を高める経営”を歩む中で確信した。企業文化は全社員で紡ぐもの。世のため人のために働く喜びが、経営の力を何倍にも強くする。震災からの“創造的復興”にも、同じ視座が必要だ。」
―社員と共に困難を乗り越えた経験こそが、経営者としての原点となりました。
🔸 濵田 総一郎氏(株式会社良知経営)
「地上最強の再生エネルギーは“愛”だ。真正面から危機に向き合い、人を大切にすることで、無から有を生み出してきた。」
諦めず、飛び立つ鳥のように、人も未来へ飛び立たねばならない。」
――25歳で家業の再建に挑み、ゼロから始めた挑戦。その原動力は、社員を信じ、貫き、守り抜く“愛”でした。
🔸 佐藤 順英氏(株式会社ビーエイブル)
「東日本大震災、そして福島原発事故で全てのビジネススキームが崩壊した。けれど、“感謝”と“生かされた命”の理念のもと、社員を守り、新たな事業を立ち上げた。困難の中にこそ、経営者の使命がある。」
――現場で被爆し、退職を余儀なくされる社員たちのために立ち上げた新規事業。どんな困難の中でも、人を守り抜くという決意が、経営の力そのものであると教えてくれました。
🔸 高橋 克実氏(株式会社イボキン)
「口にした言葉が、人生をつくる。言霊の力は、逆境の中にこそ真価を発揮する。
変えられない“心”も、“言葉”からなら今すぐ変えられる。」
――逆境でこそ発揮される「言葉の力」。自らの言葉を選ぶことが、未来を切り拓く第一歩になると、深く語りかけました。
🔸 塚本 健太(コマニー株式会社)
「困難な状況になればなるほど、“ともに生きる”という姿勢が試される。社員と家族、地域の命を守るため、企業として何ができるのか――真剣に向き合い、即座に行動した。
支えるのではなく、“並んで立つ”ことが、経営者の覚悟だと思っている。」
――能登半島地震で本社工場が被災。混乱の中、社内の緊急対応と同時に地域支援も実行。
ユナイテッド・アース〈石川〉事務局として、長期的な復興支援にも立ち続けてきた。“ともに”という言葉を、実践の中で深く問い続けている。
🔸 酒井 光博氏(株式会社能登風土)
「すべての逆境を、“新規事業”に変えてきた。農業も漁業も赤字も自然災害も、それでも挑戦は止めない。JCのネットワークで物資を集め、奥能登へ届けた日々の中で、“つながりの力”を信じた。」
――幼い頃から「社長」を志し、漁業の課題も廃棄野菜の問題も、地域の「お困り事」を事業へ転換してきました。大規模な被災の中でも、スピード感ある支援を仲間たちとともに実現した姿は、「逆境=希望のタネ」を体現していました
🔸 高澤 久氏(株式会社高澤商店)
「店が潰れたと聞いた時、即座に“再建しよう”と決めた。能登の象徴的な建物を、社員と共に1月9日から復旧を開始。『地域も自分の一部』という想いで、一本杉通りの再建にも力を注いでいる。」
――地域の再生に自らの会社の再建以上の情熱を注ぐ姿に、会場は静かな感動に包まれました。復旧を希望の象徴に変える、その行動力と理念は、まさに「地域を自分ごとにする力」そのものでした。
◆ 魂が揺さぶられたクロストーク。「今、経営者にできること」
後半には、渕上理事長による、ファシリテーションのもとクロストークを実施。
「何かあったとき、考えるのではなく、魂で動け」
「若者の雇用を守ることが、地域の未来を守ること」
「危機感は、目標が本気で共有されていれば、自然と生まれる」
――熱い言葉が交わされるたびに、参加者の表情が変わっていくのが分かりました。
そこにあったのは“知識”ではなく、“実践”に裏打ちされたリアルな言葉の数々。
成功の裏にあった苦悩、再起のために踏み出した一歩、仲間との絆。
それらが次々と語られる中で、多くの方が自らの役割や責任を見つめ直していました。
勉強会終了後の交流会では、世代や業種を超えた対話が生まれ、
「つながり」が新たなアイデアや共創のきっかけとなる瞬間が幾つも見られました❗️
◆ “復幸”とは、人と地域に希望の火を灯すこと
この夜、七尾に集った経営者たちが語ったのは、
逆境という、苦しみの中で見えた人の絆、あきらめずに立ち上がる強さ、そして“誰かのために”という利他の心。
そのひとつひとつの言葉に、会場の空気が静かに震えました。
そして、すべての語りの根底に流れていたのは、「地方から日本を変える❗️」という強い意志でした。
最後に、本勉強会を企画し、ファシリテーターを務めたユナイテッド・アースの渕上理事長… 智さんは、こう語りかけました。
「復興には、地域が元気になることが必要です。
そして、それを本気で実現できるのが“経営の力”だと思っています。
社会課題の解決に挑む企業が集まり、“出会い、つながり、団結する!”
それが復興の原動力であり、未来を創る鍵なのです。
都会は、大災害に弱い。
だからこそ、今こそ地方が立ち上がり、持続可能で強靱な社会を築いていく。
この能登から、日本を、そして未来を変えていきましょう。」
この七尾の地から、復興の物語は静かに、しかし力強く始まっています。
“経営”という実践の中に、未来を変える力がある――
そう確信できた夜が、能登の夜空にしっかりと刻まれました。
ご参加いただいた皆様、ご登壇いただいた皆様、そして開催にご協力いただいたすべての皆様に、心からの感謝を申し上げます。
開催の様子















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